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試合の待ち時間の過ごし方|連戦で集中を切らさない小学生のサポート【60分・120分タイムテーブル】

2026/07/26 | メンタル・本番力

結論から。試合の待ち時間の過ごし方は「回復→自由→再起動」の3ブロックに分けるのが正解です。試合直後の30分で食べて飲んで体を回復させ、真ん中は好きに過ごさせ、次の試合の30〜40分前から気持ちと体を再起動する。この型さえ決めておけば、連戦の後半でも集中は切れません。

夏の大会は1日2〜3試合が当たり前。実力が近い相手との勝負では、待ち時間の過ごし方が後半戦の出来をそのまま左右します。この記事では、待ち時間60分・120分それぞれのタイムテーブル、補食と水分のタイミング、ゲーム・スマホのルール、次の試合前の声かけまで、親が今日から使える形でまとめました。

待ち時間が長い大会で起きがちな「午後の失速」パターン

「1試合目は良かったのに、午後は別人だった」。大会でよく聞く話です。原因はたいてい、技術ではなく待ち時間の過ごし方にあります。よくある失速パターンは次の3つです。

  • ガス欠型:試合後に何も食べず、空腹のまま次の試合へ。後半に足が止まる。
  • 消耗型:待ち時間に友達と鬼ごっこやミニゲームではしゃぎ続け、体力を使い切る。炎天下なら熱中症のリスクも上がる。
  • スイッチオフ型:ゲームや動画に没頭しすぎて、頭が完全に「オフ」に。次の試合開始に気持ちが間に合わない。

どれも子供だけで防ぐのは難しいもの。だからこそ、親が「待ち時間の型」を用意しておく価値があります。逆に言えば、型さえあれば午後の失速の大半は防げます。

試合の待ち時間の理想タイムテーブル【60分・120分別】

基本の考え方はシンプルです。最初に「回復」、真ん中に「自由」、最後に「再起動」。待ち時間の長さに合わせて、真ん中の自由時間を伸び縮みさせるだけです。

待ち時間60分の場合

時間やることポイント
試合終了〜15分クールダウン・水分・補食汗を拭き、日陰へ。おにぎりやバナナ+水分
15〜40分自由時間(座って過ごす)ゲーム・おしゃべりOK。走り回るのはNG
40〜50分再起動の準備トイレ・水分・用具チェック・軽い声かけ
50分〜アップ再開軽いジョグ・動的ストレッチから徐々に

待ち時間120分の場合

時間やることポイント
試合終了〜20分クールダウン・水分・補食着替えも済ませて体を楽に
20〜60分昼食またはしっかり補食消化の良いものを。食べ過ぎない
60〜90分自由時間・休息日陰で横になるのも◎。15〜20分の仮眠も可
90〜105分再起動の準備トイレ・水分・次の相手の確認
105分〜アップ再開冷えた体をもう一度温め直すイメージで

ポイントは、アップ再開の時刻から逆算して予定を組むこと。「次は◯時からだから、◯時◯分になったら準備を始めようね」と最初に共有しておくと、切り替えの声かけが1回で済みます。

食べる・飲む|補食と水分のタイミング

連戦のエネルギー切れを防ぐカギは、試合直後の補食です。明治の「SAVAS for ジュニア」の試合日の栄養ガイドによると、試合直後はできるだけ早いタイミング(30分以内)で炭水化物を補給し、同時にたんぱく質を摂ると回復が速まるとされています。おにぎり、バナナ、サンドイッチ、エネルギーゼリーなどが定番です。

次の試合までの時間によって、選ぶものを変えましょう。

次の試合まで補食の目安
2時間以上おにぎり・サンドイッチなど固形物+果物
1〜2時間バナナ・カステラ・小さめのおにぎり
1時間以内エネルギーゼリー・スポーツドリンクなど消化に負担のないもの

水分は「のどが渇いた」と言う前に。同ガイドでは、試合開始30分前にコップ1〜2杯(250〜500ml)、活動中は15〜30分おきにコップ1杯程度、飲み物は吸収の速い10℃前後が目安とされています。クーラーボックスに入れた麦茶やスポーツドリンクを、親が時間で声かけして飲ませるのが確実です。

OKの声かけ・対応

  • 「次まで1時間だから、ゼリーとバナナどっちにする?」(選ばせると食べる)
  • 「時計が◯時になったら一口飲もう」(時間で仕組み化)

NGの声かけ・対応

  • 「食べなさい!飲みなさい!」と命令口調で急かす
  • 「頑張ったご褒美ね」とスナック菓子や炭酸を大量に与える(胃に負担・エネルギーにならない)

休ませ方|日陰・クールダウン・昼寝の使い方

夏の大会では、休ませ方がそのまま安全対策になります。日本スポーツ協会(JSPO)の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」でも、休憩は日陰など涼しい場所で定期的にとり、こまめな水分補給を行うことが推奨されています。テントや木陰を確保し、汗で濡れたシャツは着替えさせ、首や脇を冷たいタオルで冷やしてあげましょう。

待ち時間が2時間以上あるなら、15〜20分程度の仮眠も有効です。レジャーシートに横になって目を閉じるだけでも、脳の疲労は回復します。ただし30分以上眠ると起きた後にぼんやりしやすいので、時間を決めて起こすのがコツ。「◯時に起こすから、それまで目をつぶっておいで」と伝えれば安心して休めます。

注意したいのは、親のほうが落ち着かず、休んでいる子に話しかけ続けてしまうこと。試合の反省会は移動中や帰宅後で十分です。待ち時間は「充電の時間」と割り切り、そっとしておくのも大事なサポートです。

ゲーム・スマホはあり?切り替えのルール

結論、待ち時間のゲームやスマホは「あり」です。座って日陰で過ごせるうえ、緊張から気持ちを切り離せるので、使い方次第ではむしろ味方になります。問題は「切り替えられない」ことだけ。だからルールは1つで足ります。

それは「終わり時刻を先に決めてから始める」こと。「◯時◯分までね。そこから次の試合の準備だよ」と開始前に約束します。夢中になってから取り上げようとするとケンカになりますが、始める前の約束なら子供も守りやすいのです。

OKの声かけ・対応

  • 「何時まで遊ぶ?自分で決めていいよ」(自分で決めた時刻は守りやすい)
  • 「アラームが鳴ったら終わりにして、準備始めよう」(合図を機械に任せる)

NGの声かけ・対応

  • 夢中になっている途中で突然「いつまでやってるの!」と取り上げる
  • 「ゲームばっかりだから負けるのよ」と結果と結びつけて責める

また、チームでルールが決まっている場合はそちらが最優先。持ち込み自体の可否は事前にコーチへ確認しておきましょう。

次の試合前の声かけとアップ再開の目安

再起動のスイッチは、アップ再開の30〜40分前から入れ始めます。いきなり「集中しなさい」と言っても頭は切り替わりません。トイレ→水分→用具チェック→軽い会話、と体を動かす手順を踏むうちに、自然と気持ちが試合モードに戻っていきます。

声かけは、前の試合の反省ではなく「次にやること」を短く。1試合目の内容を蒸し返すと、気持ちが過去に引き戻されてしまいます。

OKの声かけ・対応

  • 「さっきのナイスプレー、次もいこう」(良い場面だけ短く再生する)
  • 「次の1本目、最初のプレーだけ集中しよう」(最初の一歩に絞る)
  • 「トイレ行って、飲んで、そろそろ準備かな」(行動を淡々と促す)

NGの声かけ・対応

  • 「さっきのミス、次はやらないでよ」(ミスの映像を頭で再生させてしまう)
  • 「次勝たないと予選落ちだからね」(プレッシャーだけ増やす)
  • 「ほら早く!何やってるの!」(急かされると気持ちが乱れる)

アップの中身はチームの方針に従えばOKですが、目安としては軽いジョグや動的ストレッチで体温を上げ直し、試合開始の頃に「軽く汗ばむ」状態に持っていければ十分です。

今日からできる3つの行動

  • ①次の大会の「待ち時間タイムテーブル」を親子で1枚作る。この記事の60分・120分の表をベースに、集合時刻と試合予定を書き込むだけでOK。
  • ②補食セットを固定化する。おにぎり・バナナ・ゼリー・麦茶の「いつもの4点」を決めて、大会前夜にそのまま詰める。
  • ③「終わり時刻を先に決める」ルールを普段の家のゲーム時間で練習しておく。大会当日だけ急にやらせても定着しません。

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まとめ|待ち時間を制する家庭が連戦を制する

試合の待ち時間の過ごし方は「回復→自由→再起動」の3ブロック。試合直後30分以内の補食と水分、日陰での休息、終わり時刻を決めたゲーム、そして次の試合の30〜40分前からの再起動。どれも特別な道具はいりません。

午後の試合で本来の力を出せるかどうかは、才能ではなく準備の差です。次の大会、ぜひタイムテーブルを1枚持って行ってみてください。親の段取りひとつで、1日の最後の試合が変わります。

よくある質問

待ち時間にお菓子を食べたがります。どこまで許していい?

少量なら気分転換として問題ありませんが、主役はあくまでおにぎりやバナナなどエネルギーになる補食です。「先におにぎり、そのあとお菓子をひとつ」と順番を決めると、揉めずにコントロールできます。スナック菓子や炭酸の摂りすぎは胃に負担がかかるので控えめに。

待ち時間に昼寝をさせてもいいですか?

待ち時間が2時間以上あるなら、15〜20分程度の仮眠は疲労回復に有効です。ただし30分以上眠ると起きた後にぼんやりしやすいため、時間を決めて起こしましょう。日陰で横になって目を閉じるだけでも休息効果があります。

待ち時間にゲームばかりで心配です。やめさせるべき?

座って日陰で過ごせて緊張もほぐれるため、ゲーム自体は悪くありません。問題は切り替えだけです。始める前に終わり時刻を約束し、アラームなどの合図で区切れば大丈夫。途中で突然取り上げるのは逆効果です。チームのルールがある場合はそちらを優先してください。

待ち時間に他のチームの試合を観せたほうがいいですか?

次の対戦相手の試合を軽く観るのは準備として有効ですが、義務にする必要はありません。長時間の観戦は日差しの下で体力を消耗しますし、強い相手を見て不安になる子もいます。本人が観たがるなら一緒に、疲れているなら休息を優先しましょう。

緊張や暑さで食欲がないときはどうすれば?

無理に固形物を食べさせる必要はありません。エネルギーゼリー、バナナ、果汁100%ジュースなど、のどを通りやすいものでエネルギーを補給しましょう。水分だけは意識的に。食欲不振が続く、ぐったりしている場合は熱中症の初期症状の可能性もあるため、涼しい場所で休ませて様子を見てください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療・専門的指導の代わりになるものではありません。お子さんの心身に気になる様子がある場合は、専門家にご相談ください。