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バレーボールのリベロの子の親ができること|点に残らない守備をほめる5つの観点【得点に残らない・失敗だけ目立つ・主役の席に座らないの3つの構造・拾えなかった日の声かけ・OK/NG例】

2026/10/09 | 競技別

試合が終わって、スコアボードを見る。うちの子の名前の横には、何も残っていません。スパイクも、サーブポイントも、ブロックも。リベロの子は、試合に出ずっぱりでも「点を取った記録」が一つもつきません。帰りの車で「今日どうだった?」と聞くと、「別に」。親は、何をほめればいいのか分からなくなります。

結論:リベロの子に必要なのは、親が「見ていた」を具体的な言葉にすること

リベロは、点を取らず、失敗だけが目立ち、主役の席に座らない「評価されにくいポジション」です。この子に家で必要なのは、「がんばったね」でも「もっと拾え」でもありません。「3本目のあれ、よく上げたね」のように、親が試合中に見ていた守備の一本を、場面つきで言葉にすることです。スコアに残らない貢献は、誰かが言葉にしない限り、本人の中でも「なかったこと」になります。その「誰か」を、親が引き受けます。

この記事では、小学生バレーにおけるリベロの位置づけ、リベロが評価されにくい3つの構造、親が試合中に見る5つの観点、拾えなかった日の声かけ、「スパイクを打ちたい」と言われた時の対応、身長の話題の扱い方、家でできる3メニュー、ケガの目安まで、今日から使える形でまとめます。

まず知っておく|小学生バレーに「リベロ」は公式にはいない

最初に、親が押さえておくべき前提があります。日本小学生バレーボール連盟が用いる小学生バレーボール競技規則は、日本バレーボール協会の6人制競技規則に準拠しつつ、リベロの規定(規則19)を適用しないとしています。小学生の公式戦は「フリーポジション制」で、前衛・後衛の位置の制限なく自由に動けます。

つまり小学生の試合に、色違いのユニフォームを着た「リベロ」は原則いません。それでも、チームには必ず「守備専門の子」がいます。サーブレシーブの中心に立ち、相手のスパイクを拾い、攻撃にはほとんど参加しない子です。チームによっては「レシーバー」「リベロ役」と呼ばれています。本記事で「リベロの子」と呼ぶのは、この守備専門の役を任されている子のことです。

中学に上がると、6人制競技規則どおりリベロが採用されます。リベロはスパイク(ネット上端より高い位置からの攻撃)、ブロック、サーブができず、後衛の選手と何度でも交代できます。小学生のうちに守備専門だった子は、中学でそのままリベロになることが多い。小6の秋から中学1年にかけて、親が「この役をどう支えるか」を考え始める時期です。

「守備専門」は、小さい子の「あまり」ではない

小学生の守備専門は、背の順で決まっているように見えることがあります。実際は、落下点に入る速さと、低い姿勢で面を作れる安定感で選ばれています。日本バレーボール学会の研究誌『バレーボール研究』に掲載された佐藤重芳らの研究(2007年)によると、大学男子チームの分析で、リベロのレシーブ全体の約6割はサーブレシーブが占め、勝ちセットではリベロのサーブレシーブのうち攻撃を組み立てられる返球が97.6%に達していました。守備専門の一本は、チームの攻撃の「始点」です。あまりではなく、始まりの役です。

バレーボールのリベロの子供が評価されにくい3つの構造

次に、リベロという役の構造を知ります。構造が分かると、子供の「別に」という返事が、やる気の問題ではなく役割の問題だと見えてきます。

構造1:得点に残らない(成果が記録にならない)

バレーボールの得点は、スパイク、ブロック、サーブ、相手のミスの4つで入ります。リベロはこのうち3つをやりません。どれだけ拾っても、点を取るのはアタッカーです。試合後に「今日は何本決めた?」と聞かれるのは、いつも別の子です。

リベロが拾ったボールは、セッターが上げ、アタッカーが決めて、初めて点になります。記録に残るのは最後の一人です。小学生の集計表に「ディグ(スパイクレシーブ)成功数」の欄は、まずありません。

構造2:失敗だけが目立つ(成功は「当たり前」に見える)

リベロが拾えば、ラリーは続きます。見ている人は「続いた」としか思いません。リベロが拾えなければ、その場で相手の点です。体育館全体が「落とした」と分かります。成功は背景に溶け、失敗だけが前に出る。これがリベロの見え方です。

しかも、相手のスパイクは「拾えなくて当然」の球が半分以上です。強打をまともに受けて弾いた球も、見た目は「落とした」になります。本人は、取れない球と取れる球の区別がつかないまま、全部を自分の失敗として数えます。

構造3:主役の席に座らない(交代が頻繁で「出ずっぱり」ではない)

中学以降のリベロは、後衛の選手と何度でも交代します。前衛に回る時は、ベンチに下がります。1セットの間に何度も出たり入ったりする。「出ずっぱりで戦った」という実感が持ちにくい役です。

小学生のフリーポジション制でも、守備専門の子は「攻撃の場面では脇に下がる」動きになりがちです。得点が決まった瞬間、輪の中心にいるのはアタッカーです。リベロの子は、その輪の外側で手を叩いています。

少年野球のキャッチャー、サッカーのDF、バレーのセッターと同じ構造

「成果が記録に残らず、失敗だけが目立つ」構造は、少年野球のキャッチャー・サッカーのディフェンダー・ゴールキーパー・バレーボールのセッターと共通しています。評価されにくいポジションの子に親ができることは、競技をまたいで同じです。「見ていた」を具体的な言葉にすることです。

良い守備を言葉にする5つの観点|親が試合中に見るポイント

本題です。「見ていた」を言葉にするには、親の見る場所を変える必要があります。ボールの行方だけを追っていると、目に入るのはアタッカーです。リベロの子を見るなら、ボールが来る「前」と「後」を見ます。

観点試合中に見る場所試合後に使える言葉
①構えの早さ相手がサーブを打つ前に、止まって構えているか「サーブの前、毎回ちゃんと止まってたね」
②一歩目ボールが来た方向に、体が先に動いたか「右に来た球、一歩目早かったよ」
③返球の質セッターの頭の上あたりに返ったか。攻撃につながったか「あの返しがあったから〇〇が打てた」
④落とした球の種類取れる球を落としたか、誰も取れない球だったか「あの強打は誰でも無理。次の1本は取ってたよ」
⑤声と指示「オーライ」「任せた」「お願い」が出ていたか「『任せた』って声、後ろから聞こえてたよ」

5つ全部を見る必要はありません。試合中に1つか2つに絞って見ておき、試合後に1本だけ場面つきで言います。「3本目のあれ」「2セット目の最初の方」と場面が入るだけで、子供は「本当に見てた」と分かります。

NG「今日もよくがんばったね」
OK「2セット目のサーブレシーブ、セッターの頭の上にぴったり返ってたね。あれで〇〇が打てた」
「がんばったね」は、見ていなくても言える言葉です。リベロの子は、それを知っています。場面と動きが入った一言は、見ていた人にしか言えません。この差が、子供に届くかどうかを分けます。

「拾った本数」ではなく「つながった本数」を数える

観点③の補足です。リベロの貢献は、拾ったかどうかではなく、拾った球が攻撃につながったかで決まります。先ほどの研究でも、評価の軸は「攻撃を組み立てられる返球かどうか」でした。親も同じ軸で見ます。

「拾ったけどネットを越えてしまった」「拾ったけどセッターが走らされた」。これは半分の成功です。「セッターが動かずに上げられた」。これが本当の一本です。この区別で見ていると、試合後に言える言葉が増えます。

拾えなかった日の声かけ|直後・帰り道・翌日

ここからが、親の腕の見せ所です。大事な場面で落とした。サーブレシーブが乱れて、その流れで負けた。子供が下を向いて帰ってくる日の声かけは、3つの時間帯で変わります。

直後:何も言わない。「お疲れ」だけ

試合直後の子供は、落とした場面を頭の中で再生しています。ここで親が何を言っても、再生の音量を上げるだけです。ほめても、慰めても、入りません。「お疲れ。帰ろう」。これで終わりです。

NG「最後のあれ、取れたよね」
OK「お疲れ。帰ろう」
直後の「取れたよね」は、本人がすでに自分に100回言っている言葉です。101回目を親が言う必要はありません。

帰り道:事実を1つ、落とした球の「種類」を1つ

車の中で、子供が口を開いたら、あるいは開かなくても落ち着いたら、2つだけ言います。1つは、5観点から選んだ良かった一本。もう1つは、落とした球の「種類」です。

落とした球には3種類あります。「誰が受けても無理な球」「判断が遅れた球」「取れたはずの球」。親の目で、今日落とした球がどれだったかを言ってやります。

NG「なんであそこで落としたの?」
OK「最後の強打は、あれ誰でも無理。その前の3本は、全部つながってたよ」
「なんで」は原因を聞く形をしていますが、子供には責める声に聞こえます。「あれは誰でも無理」は、親が球の種類を見分けていた証拠です。本人が「全部自分のせい」と数えているところに、「これは違う」と線を引いてやります。

スポーツ心理学の原因帰属理論(ワイナー)によると、人は結果の原因を「自分の内側か外側か」「変えられるものか変えられないものか」で整理しており、その整理の仕方で次の行動が変わるとされています。「全部自分が下手だから」(内側・変えにくい)と整理した子は、次の試合で足が止まります。「あの強打は誰でも無理。取れたはずの1本は、構えが遅れた」(分けて整理し、変えられる部分を見つける)と整理した子は、次の練習でやることが決まります。親の役割は、後者の整理に導くことです。

翌日:「取れたはずの1本」だけを、次の1つにする

翌日か、次の練習の前。落ち着いた時間に、「取れたはずの球」の話を1本だけします。2本以上はやりません。小学生が次の試合で意識できるのは、1つです。

NG「昨日の反省、全部ノートに書いておきなさい」
OK「昨日の、取れたはずって言ってた1本。あれ、構えが遅れた感じ? 一歩目?」
「構えか、一歩目か」は、5観点を使った二択です。子供が答えやすい形になっています。本人が「構え」と言えば、次の練習の目標は「サーブの前に止まる」の1つです。

「スパイクを打ちたい」と言われた時|役割固定を押しつけない対応

リベロの子が、ある日こう言います。「本当はスパイク打ちたい」。親はここで、2つの対応を避けます。1つは「あなたはレシーブが上手いんだから、それでいいじゃない」。もう1つは「じゃあコーチに言ってあげる」。前者は本人の気持ちを閉じ、後者は本人の頭越しに動いてしまいます。

小学生のうちは「打ちたい」が自然。固定はまだ早い

日本スポーツ協会(JSPO)は、発育期の指導において、特定のポジションや技術に早くから専門化させず、多様な動きを経験させることの重要性を示しています。小学生でレシーブ専門の役を任されていても、それは「一生リベロ」の決定ではありません。練習でスパイクを打つ機会があるなら、打たせてもらっていい時期です。

「打ちたい」は、わがままではありません。役を固定される前の、自然な気持ちです。親が最初にやるのは、その気持ちを「聞いた」と伝えることです。

NG「レシーブで活躍してるんだから、それでいいじゃない」
OK「打ちたいんだ。どういう時にそう思う?」
「どういう時に」は、気持ちの中身を聞く質問です。「点を決めた子が注目されるのを見た時」なのか、「単に打つのが楽しいから」なのかで、親の次の一手が変わります。

聞く順番:気持ち→理由→選択肢

順番を決めておきます。最初に気持ちを受け取る。次に理由を聞く。最後に、本人ができる選択肢を一緒に並べる。この順番を逆にすると、子供は口を閉じます。

  1. 気持ち:「打ちたいんだね」と、そのまま返す
  2. 理由:「どういう時にそう思う?」「打つの楽しい? それとも点を決めたい?」
  3. 選択肢:「練習で打つ時間、コーチに聞いてみる?」「今のレシーブの役と、両方やりたい?」

選択肢の段階で、コーチに伝えるかどうかは本人が決めます。親が代わりに言うのではなく、「自分で言ってみる? 言い方、一緒に考えようか」と、言い方を家で作ります。「スパイクの練習も入れてもらえますか」の一言で十分です。

「それでも守備専門」と言われた時

コーチに伝えても、チーム事情で守備専門が続くことがあります。その時の親の言葉は「残念だったね」ではありません。「今の役で、打つ子を一番助けてるのは誰か」を一緒に言葉にします。ポジションに納得がいかない時の関わり方は、本サイトの「子供がポジション変更に納得いかない時の声かけ」で詳しく扱っています。

身長とポジションの話題|言っていいこと/避けること

守備専門の子は、チームで小柄な子が多い。本人も「背が低いからレシーブ」と受け取っていることがあります。身長の話題は、親が扱い方を決めておかないと、何気ない一言が刺さります。

言っていいこと避けること
役の理由「落下点に入るのが速いから任されてる」「背が低いから仕方ない」
将来の話「小学生の身長は、まだ決まってない」「どうせ伸びないから、守備を極めな」
比較「〇〇ちゃんの一歩目、速くなったね」(自分との比較)「〇〇くんは大きくていいね」(他の子との比較)
本人が言った時「低いって思ってるんだ。それで困ること、ある?」「気にしないの」で会話を切る

小学生の身長は、成長期の前です。今の体格で将来のポジションを決めつける言葉は、親からは出しません。一方で、「低いから損だ」と本人が言った時に「気にしないの」と切るのも避けます。困っていることがあるなら、聞きます。

NG「背が低いから、しょうがないよね」
OK「背が低い子は重心が低くて、低い球に強いんだって。守備専門に選ばれるのは、速いから」
強みは、親が先に言葉にします。本人が自分で見つけるのは難しいからです。身長の伸ばし方は「スポーツする子供の身長を伸ばす」、体格差の受け止め方は「体が小さい子のスポーツ」でも扱っています。
低い姿勢でレシーブに入るバレーボール選手

家でできる3メニュー|構え・一歩目・レシーブ面の作り方

レシーブのフォームは、コーチから教わっているものを変えません。親がやるのは、「構えて、動いて、面を作る」までの土台を家で支えることです。各5分以内。親が横で一緒にやると続きます。

メニュー1:構えて止まる5秒(構えの早さ)

膝を軽く曲げ、両手を前に出し、かかとを少し浮かせた構えで、5秒静止。これを5回。テレビを見ながらで構いません。目的は「構えた姿勢で止まれる体」を作ることです。試合でサーブの前に止まれない子は、止まる練習をしていないだけのことが多いです。

メニュー2:一歩目ゲーム(反応)

親が「右」「左」「前」と声をかけ、子供が構えからその方向に一歩だけ出る。声を出してから動くまでの速さを競います。10回を1セット。慣れたら、声ではなく指差しに変えると、目で見て動く練習になります。小学生には、これが一番盛り上がります。

メニュー3:面づくり(レシーブ面)

ボールは使いません。両腕を組んで面を作り、親が「ここに来た」と手でボールの高さを示す。子供はその高さに面を合わせます。低い球、横の球、高い球。面が崩れない範囲で動きます。ボールを使う場合は、柔らかいボールを親が下から軽く投げる程度にとどめます。

やりすぎのサインに注意

日本スポーツ協会(JSPO)は「発育期のスポーツ活動ガイド」で、発育期は骨の成長に筋や腱の発達が追いつかず、同じ動作の繰り返しによる障害(オーバーユース)が起きやすいとして、休養日を設けることや練習量の管理を求めています。家メニューはチーム練習の「追加」です。練習が長かった日は休みます。膝や腰に痛みがある日は、やりません。

ケガで多いもの|膝・腰・指のケアと休ませる基準

リベロは床に飛び込みます。低い姿勢を長く続けます。強打を腕で受けます。ケガの出方が、アタッカーと違います。

部位起きやすい場面休ませる基準の目安
膝フライングレシーブで床に打つ。低い姿勢の繰り返しで膝の下が痛む正座やしゃがむ動作で痛い。腫れている。翌朝も痛い
腰低い姿勢の維持。ひねりながらの返球前屈で痛い。練習後に痛みが残る。朝起きた時に重い
指・前腕強打を受けた時の突き指。前腕の内出血曲げ伸ばしで痛い。腫れが引かない。色が変わっている

共通の基準は「翌朝も痛いかどうか」です。練習中の痛みはその日のうちに消えることが多い。翌朝に残る痛みは、体が追いついていないサインです。その日の練習は休ませるか、受診します。

突き指は「引っ張れば治る」ではありません。応急処置と受診の目安は「子供の捻挫・突き指の応急処置」、膝の下の痛みは「子供の成長痛とスポーツ」で詳しく扱っています。

NG「リベロなんだから、膝の痛みくらい我慢しなさい」
OK「昨日の膝、今朝はどう? 痛いなら今日は見学にしよう」
守備専門の子は「拾わないと」の意識が強く、痛みを隠して出続けることがあります。親が「今朝はどう?」と聞く習慣をつけておくと、隠す前に言えるようになります。

場面別OK/NG声かけ例|拾った日・拾えなかった日・出番が短かった日

場面NGOK
たくさん拾った日「今日は〇〇が何本決めたんだって?」「2セット目、サーブレシーブ全部返ってた。あれで攻撃が始まってたよ」
拾えなかった日(直後)「最後のあれ、取れたよね」「お疲れ。帰ろう」
拾えなかった日(帰り道)「なんであそこで落としたの?」「最後の強打は誰でも無理。その前の3本は全部つながってた」
出番が短かった日「今日あんまり出てなかったね」「ベンチから『任せた』って声、聞こえてたよ」
「スパイク打ちたい」と言った日「レシーブが上手いんだから、それでいいじゃない」「打ちたいんだ。どういう時にそう思う?」
「背が低いから」と言った日「気にしないの」「低いって思ってるんだ。それで困ること、ある?」
相手に責められた日「あなたが拾ってれば勝ってたのにね」「あの1本は、取れたはずの球? 誰でも無理な球?」

共通しているのは、OKの言葉には「場面」と「動き」が入っていることです。NGの言葉は、見ていなくても言えます。リベロの子に届くのは、見ていた人にしか言えない言葉です。

今日からできる3つの行動

  1. 次の試合は、ボールではなく「サーブが打たれる前のうちの子」を見る。構えて止まっているかだけを見る
  2. 試合後に、場面つきの一本を1つ言う。「〇セット目の〇〇、よかった」の形
  3. 落とした球を「誰でも無理」「判断」「取れたはず」の3つに分けて、「取れたはず」だけを次の1つにする

まとめ|スコアに残らない一本を、親が言葉に残す

  • 小学生の公式戦にリベロはいないが、守備専門の子はいる。中学からそのままリベロになることが多い
  • リベロは「得点に残らない・失敗だけ目立つ・主役の席に座らない」の3つで評価されにくい
  • 親は5観点(構え・一歩目・返球の質・落とした球の種類・声)で見て、場面つきの一本を言う
  • 拾えなかった日は、直後は「お疲れ」だけ。帰り道で球の種類を分け、翌日に「取れたはず」の1本だけを次にする
  • 「スパイクを打ちたい」は自然な気持ち。気持ち→理由→選択肢の順で聞き、コーチへの伝え方を家で作る
  • 身長は「速さの強み」として親が先に言葉にする。他の子との比較はしない
  • 家メニューは構え・一歩目・面づくりの3つ。翌朝も痛い日は休む

リベロの子は、試合に出ている時間が一番長いのに、記録には何も残りません。だからこそ、親の一言が記録の代わりになります。「3本目のあれ、よく上げたね」。次の試合の帰り道、この一言から始めてください。

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よくある質問(FAQ)

小学生のバレーボールにリベロはいますか?

公式戦では原則いません。日本小学生バレーボール連盟の小学生バレーボール競技規則は、6人制競技規則のリベロ規定(規則19)を適用せず、フリーポジション制を採用しています。ただしチームには守備専門の子がいて、中学からリベロになることが多いです。大会によって細則が異なるため、要項で確認してください。

リベロの子をほめる時、何と言えばいいですか?

「がんばったね」ではなく、場面と動きを入れた一本を言います。「2セット目のサーブレシーブ、セッターの頭の上に返ってた」のように、構え・一歩目・返球の質・落とした球の種類・声の5観点から1つ選びます。見ていた人にしか言えない言葉が、リベロの子には届きます。

大事な場面で拾えなかった日、親はどう声をかければいいですか?

直後は「お疲れ。帰ろう」だけにします。帰り道で、落とした球を「誰でも無理な球」「判断が遅れた球」「取れたはずの球」に分けて伝えます。翌日に「取れたはず」の1本だけを、次の練習の目標にします。「なんで落としたの」は言いません。

「スパイクを打ちたい」と言われたら、コーチに伝えるべきですか?

親が代わりに言うのではなく、本人が決めます。まず「打ちたいんだね」と気持ちを受け取り、理由を聞き、「練習で打つ時間をコーチに聞いてみる?」と選択肢を並べます。伝えると決めたら、「スパイクの練習も入れてもらえますか」という言い方を家で一緒に作ります。小学生は特定の役に固定する時期ではないので、打ちたい気持ちは自然です。

背が低いからリベロになったと落ち込んでいます。どう答えればいいですか?

「気にしないの」で切らず、「低いって思ってるんだ。それで困ること、ある?」と聞きます。その上で、「重心が低くて低い球に強い」「落下点に入るのが速いから任されている」と、速さの強みを親が先に言葉にします。小学生の身長は成長期の前で、将来のポジションを今の体格で決めつける言葉は避けます。

リベロの子に多いケガと、休ませる目安は?

膝(飛び込みや低い姿勢)、腰(姿勢の維持)、指や前腕(強打を受けた時の突き指・内出血)が多いです。共通の目安は「翌朝も痛いかどうか」で、翌朝に残る痛みがあればその日は休ませるか受診します。守備専門の子は痛みを隠して出続けやすいので、親が「今朝はどう?」と聞く習慣をつけておきます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療・専門的指導の代わりになるものではありません。お子さんの心身に気になる様子がある場合は、専門家にご相談ください。